「わかる」「知る」は、次のような文脈では同じように用いることができ、違いが感じられません。
“わかる”和“知る”在下面這種語境里用法相同,感覺不到兩者之間的差異。
使い方がわからないので教えてください。
使い方を知らないので教えてください。
我不知道使用方法,所以請你教教我。
しかし、以下のような文脈では「知る」を用いることができず、二つの語の意味に違いがあることが見てとれます。
但是,在以下句子里不能用“知る”,可以看出兩詞的意思有所不同。
×説明を聞いたが使い方を知らない。
○説明を聞いたが使い方がわからない。
×聽了說明但是不知道使用方法。
○聽了說明但是不明白使用方法。
×いろいろ試してみたが使い方を知らない。
○いろいろ試してみたが使い方がわからない。
×雖然試了很多遍但是不知道使用方法。
○雖然試了很多遍但是不明白使用方法。
このように、「知る」は新たに知識などを得ることを表しますが、「わかる」はそれを理解・把握し自らのものとすることに主眼がおかれています。したがって、「知る」→「わかる」という過程はあっても、「わかる」→「知る」という過程はありえないということがいえます。
像這樣,“知る”表示獲得新知識,“わかる”著眼于將之理解、把握,并為已所用。所以,雖然有“知る” →“わかる”這樣的過程,卻不會有“わかる” →“知る”的過程。
例文:
アメフラシは、その存在は広く知られているが、生態(tài)はまだよくわかっていない。
眾所周知“海兔”的存在,但是人們卻對于其生態(tài)不怎么了解。
また、二つの語には、このような意味の違いの他に、統(tǒng)語的な振る舞いにおける違いが見られます。
另外,這兩個詞除了意思上的區(qū)別外,在語法上也有區(qū)別(「知る」是他動詞,「わかる」是自動詞)。
知りたい/×わかりたい
想知道/×想明白
知られている/×わかられている
廣為人知/×廣為人明白